COT                              2010年活動の様子 

                                 

       JACOTのライセンスを取得しました。                                     開催案内をクリック→ 6月のCOT教室    8月のCOT教室
                                                                                     7月のCOT教室
     
       これで、コソコソではなく、堂々と活用することができます。                                                      
       JACOTとは 日本コーディネーショントレーニング協会です。                                            
       コーディネーショントレーニングとは、コーディネーション能力を開発・改善するトレーニングです。
                                                                                                   
                                                                                                  
       平成16年から17年にかけて、指導方法やフィジカルトレーニングの行き詰まりを感じました。                                  
       腕に力がないから、腕立て伏せをする・・・これでは子どもはつぶれてしまう。
       平成17年にチームが準優勝したとき、「この先、この子たちをつぶさず、フィジカル面での向上、                                
       そしてそれにスキルアップもできるよう育成するにはどうしたらよいか。
       筋トレ? いや 違う。筋トレなんて辛いだけだ。
       高校の強いチームの練習方法を取り入れたって強くなるか・・・そうではない。この子たちにあった
       練習方法を取り入れていかなければならない。優秀な子ばかりを取りそろえたチームではない我が
       チームは、適合するメニューを自分で考案しなければならない・・・と模索しているうちに能力開発に
       たどりつきました。
       腕の力が弱いなら、マットでも運ぶかー、ついでに足も鍛えちゃおう、そうだ、マタワリしたら下半身も
       強化できるな。  ・・・とマットを背中にしょってリレーする。ついでに「ドスコイ」と叫びながら・・・
       (さすがにかけ声はやってくれませんでした(笑い))

       目的には遠回りだなーと感じながらも、とにかくあの手この手で頑張っていました。
       これが、つまり私のCOT(コーディネーショントレーニング)だったんです。
       COTという呼び方はH18年にスポーツ指導員研修で知りましたが、自分なりにやっていた遠回りが
       COTなんだ。

       遠回りしながら、力をあげていくことで、力アップにつながる。これなんだ。
       そうか!これだ。こんな研究されてるのか・・・という驚きとともに、絶対これだ!と改めて確信しました。
       すぐ、導入。
       キミもイチローになろう!と題し、COTを導入。
       これができたら次、またできたら次、つまり何周できるかを競うサーキット形式で行い、3段階にレベル
       アップするよう組みました。1ヶ月、週に2回20分づつ設け、フープローリングができなかった子もできる
       ようになりました。その年の6年生はほんとに運動能力が上がりました。
       中学に行って、1年でレギュラーをとったと聞き、よっしゃー!とガッツポーズ!
       
       H19年は春秋2回のスポーツテストを企画。シーズンオフにCOTを導入。スポーツテスト3ヶ月前に行い
       ました。
       なんと、通知票の体育欄に△をつけてくる子もいるチームの平均点が2ポイント近くも上がりました。
       驚きです。
       しかも腕立ての計測基準を厳しくしたせいで、全体的に低かったにもかかわらず、上がったんです。
       それが平均点を上げているのは、下位だった子です。最高9ポイントアップが二人もおり、5ポイント以上
       急に上がった子が5人いました。
       これを身体的な成長です。だけで片付けられないのが実状です。意欲促進を高めるのもCOTの効果です。
       
       今は、基本COTだけでなく、競技に関係つけながら取り入れています。
       この子たちに足らないものをどう埋めるか、いろんな視点からそのトレーニング方法を考えることができる
       ライセンスを今回取ったというわけです。
       今年は、5年の時一人もいなかった運動会のリレーの選手に数名選ばれたと聞き、よっしゃー!
       メンバーの子について「あの子、幼稚園から知っていますが、足が速かったんですね」と言われ、よっしゃー!
       最近は、なんとか視野の拡大をめざすメニューを取り入れ、「Sコーチに「視野が広くなったね、とほめられた」と
       聞きよっしゃー!
       よっしゃー!と思う瞬間が増えています。
        
       COTは確かに遠回りです。しかも、昔からある”あそび”の要素が多いです。あそびなら時間がもったいないと
       思いそうですが、その”あそび”から確実に成果は出ます。しかも「楽しかった!」と自然に言葉が出ます。
       昔の小学校では「○○くんは遊びの天才ね」と先生がこどもをほめたりしました。でも、今はその遊びを考えられ
        ない子が増えています。与えられたものだけで遊んでいるから、ルールの工夫や、他との複合を考えられない
       のです。とにかく頭を使え!
       少なくとも、縁あって関わった子達はそんな子どもにしたくないと思います。だからおにごっこひとつに脳を使う!
       
       こどもたちにいろいろなCOTをやらせています。
       COTだよーとは言って練習はしていないから、どれがそうなのかはわからないでしょうが、
       聞いてみてください。「どんな練習やったの?やってみせて」と、そしておうちの方も是非挑戦してください。
       できると思っても意外とできないかもしれない・・・・です。
       とにかくできないと悔しい、またやってみたくなる!楽しめることは確かです。

       2009年にはだいぶ 負荷をつけてもこなせる子が増えてきました。
       
        トーステン・ロイブル氏に会えました。 指導された実技もさらに加え 挑戦。
        少しミニ軍団には 高度ですが できるものもあります。
        卒団した子にも クリニックしたいのですが 場作りに悩んでいます。
        今後の課題です。
        2010年には 選抜女子の子に 経験する機会ができました。
        やっぱり もともとの脳の切れの良い子はすぐ出来る。
        ちょっと時間がかかるっていう子は、やっぱりスッとはできない。でも、前向きにがんばれる。
        2,3回のうちに出来てしまう。これがいい。
        繰り返しやり、体がいやがってしまっては今後の体育人生に支障がでる。
        そんな体育きらいの子を救うために 今後も地道に活動していきます。
        自分でうごかなければ 道は開かない。


                                                             Written by Yama